(11−5−2) Fe−Ni合金

 Cuを含有しないはんだとFe−Ni合金との反応で形成されるIMCはFeSn2でNiより形成は遅い。
 Cuを含有する場合でもNiと異なりCu6Sn5を形成しない。

Hwang 阪大   SnAgとSnAgCu
 Sn3.5Ag


 2〜6%Niを固溶する2層構造のFeSn2、Niは溶解し界面近くのはんだ中に板状Ni3Sn4形成。


 2層構造
  42アロイ側は均一層、はんだ側は数μmのファセット相

Sn3.5Ag0.7Cu

アニールではんだ中にCu−Ni−Sn IMC、Ni3Sn2かCu6Sn5、区別困難。



 FeSn2の2層構造だが形態がSn3.5Agと異なる。



Hsieh 台湾理工大
純Sn、2層構造、どちらもFeSn2



SAC (Fe,Ni)Sn2





Lin 碩士論文

 SnとFe−Niの270℃の長時間反応では
基体組成 反応時間(h) 界面相
Fe−42wt%Ni 1−100 FeSn2
Fe−60a%tNi 1−100 FeRn2
Fe−80a%tNi
2−100
FeSn2
FeSn2+Ni3Sn4
Fe−85at%Ni 1−10 FeSn2+Ni3Sn4
Fe−90at%Ni 1−2
4−10
Ni3Sn4+FeSn2
Ni3Sn4
Fe−95at%Ni 1−100 Ni3Sn4
 270℃

 42アロイ、1h                 80Ni、2h

85Ni、1h                          90Ni、1h

95Ni、1h

Hwang 

Sn−3Ag



 Biの影響


Saiz


Sn−3Ag−6BiのSEMと光学像 450℃、10秒の濡れ広がり後

450℃、10秒の濡れ広がり 基体側FeSn(1)、はんだ側FeSn2(2)とする。突き出ている(4)のは(Ni,Co)3Sn4
(3)はBi

250℃、10秒では〜2−5μmのFeSnだけ

Zhang
 Sn−9Zn、SnとのIMCでなくZnとのIMC形成
 


 Liang
SAC387、Sn−3.5Ag、Sn−0.9Cu
Cu



42アロイ



 Ni上のIMCは(Cu,Ni)6Sn5、42アロイはSn−Fe IMC。
 42アロイ基体上のIMCはCu、Niより顕著に薄い。


無電解Fe−42Ni(P) Zhou 瀋陽国立研究所
 Snを270℃でリフロー


 IMCはSn/Fe−42Ni(P):FeSn2、Sn/NiPはNi3Sn4



 Ni(P)よりFe−42Ni(P)が液体Snでも固体SnでもIMC成長遅い。

Zhou 無電解FeNiP










電解Fe-42Ni Zhu
 SAC387






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