(9−3−2) 低AgSACボールとNESACペーストの混合

 低AgSACボール−NESACペーストで特に問題とされるのは枕不良head in pillow(接合不良、未融合)と称される不良である。

 基板の反りでボールとペーストが離れ、フラックスが活性化した際にフラックスによるボール表面酸化膜の除去が行われず、
その後部品が沈んでもフラックスが作用せず(失活)、ボールとペーストが融合しない現象と考えられている。

alpha                             Indium


ルネサス


George 2013



 ボールはんだ合金組成
 ペーストは3〜16までSAC305、1〜3はボールと同じ。
 SACi:Sn−1.7Ag−0.64Cu+Sb、SACX:Sn−0.3Ag−0.7Cu+Bi+X、



 Ag量の影響

 低Ag

 Ni

 Mn




 125℃、10日


 


Sweatman 2012



































Henshall(2009)
 ペースト:SAC305、リフロー・ピーク:240〜243℃

 


 ATC:実際−6℃〜104℃(ΔT=110℃)、昇降温10分、1c=51分

 故障寿命のワイブルプロット

 抵抗の20%上昇                          500Ω条件





Smetana
 はんだペーストはSAC305、ボールは

  SAC0307:Bi+X、SN100C:+Ge

  
 比較と破壊の様子








 最初の故障は必ずしもバルクはんだによる典型的熱サイクル故障


Liu
 ボール:SAC105+0.02Ti、Sn37Pb、SAC305、Sn3.5Ag、SAC105、SAC105+0.05Mn
 PCB用ペーストSAC305
 BGAパッド:ENIG、電解NiAu、OSP、NiPdAu
 PCBパッド:OSP





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