(19−4−2) 表面実装部品とボイド
工程ボイド(マクロボイド)の原因は
ガス成分の発生
ペースト(フラックス)吸湿
基板・パッケージの吸湿
プリヒート不適(ペーストの揮発性成分が十分に抜けない)
めっきからの汚染(有機物)
ガス放出阻害
溶融はんだ表面酸化
フラックス効果不良
はんだの流動性が悪い、表面張力が大きい
溶融はんだが表面から凝固
はんだ不濡れ
ペースト印刷不良
はんだ不充填
気泡巻き込み
ペースト劣化
などが考えられる。
弘輝
酸化膜形成がボイド発生の原因
酸化のしやすさ、表面張力(大きなボイドを形成しにくい)
デンソー
SnPbよりPbフリーはんだがボイド形成しやすい。
Lewis ガル・ウィング端子の巻き込みボイド
巻き込みinclusionボイド
はんだ押し出しexclusionボイド
揺動motion誘起ボイド 熱間割れhot tear(凝固中)と延性ductile亀裂(凝固後)
部品によってガスが逃げにくい部位・・・吸湿、フラックスの影響
チップ部品→腹、フィレット
リード部品→バックフィレット
AIM
主な原因は部品の浮き
マンハッタン計画
工程ボイド
SAC合金はSnPbよりボイドが発生しやすい。原因は高温によるはんだ粉の過剰な酸化。
発生しやすさは合金にもより、共晶近傍より共晶はずれが、低Agが発生しやすい。
Panasonic
ソルダマスクの影響
TI Ni/Pdめっきと各種はんだペースト
−40℃〜125℃、1サイクル10分
Sn−Zn−BiとSn−Znはんだに大きなボイド(初期から)が見られる。
(Znの酸化しやすさがボイド発生の原因と考えられる)
強度とボイドに関連性はない。
(19−4−3) 挿入実装部品とボイド
挿入実装においてめっきスルーホールで表面にまで達するもので原因が脱ガスによると考えられるものを
ブローホールあるいはピンホールと呼ぶ。
Eptac
ブローホールあるいはピンホール
原因
PTHのめっき
過剰フラックス
リードと基板のはんだ付け性
表面まで達しない場合
原因
PTHのめっき不良
コンベヤ速度が良くない
プリヒート温度が良くない
めっき液chemicalの取り込み
脱ガス
IDC
原因
基板積層材の吸湿
バレル・Cuめっきの品質不足
バレルCuと積層材の接着不測
*フラックスあるいは工程での薬品chemical取り込みはボイドとならない(?)
technolab
Almit
Suganuma
Sn−8Zn−3Biのボイド
Dalby