(10−2) はんだバルクへのはんだ接合の影響

 ここでは基本的事項を簡単に述べるにとどめ、詳しくは他の箇所で触れる。

(10−2−1) 接合金属(電極)の溶解

 電極形成に関わる貴金属Au、Ag、Cu等はSnによく溶解する。
 更にPbフリーはんだは多くが高Snはんだであるために共晶Sn−Pbはんだよりこれら金属を多く溶解する。
 はんだ中に溶解したAu、Ag、CuはSn中への固溶度は小さいためにAuSn4、Ag3Sn、Cu6Sn5などの金属間化合物IMC
として晶出する。
 そのためにこれらの溶解した金属によりはんだ接合の組成、組織、諸特性は影響を受ける。


 Zeng
 


KaistのSeo  

 あるいは
  0.3wt%Au、0.02wt%Ag、0.006wt%Cu、

(10−2−2) はんだ接合によるはんだバルク組織の変化

 はんだ接合における接合部(電極)のはんだバルクへの影響は電極の溶解のほかに、凝固過程への影響(による
微細組織への影響)もある。

 はんだ接合は電極/はんだ/電極のはんだを介した金属(電極)の相互接合でしかも微小寸法であることが多いため
対向電極の影響を受けることもある。

NPL


組織 カリフォルニア大のMorris(2005) プレゼン資料



(10−2−3) はんだへのAu溶解の影響 

 はんだへのAu溶解量は多いが、固溶量はそれほど多くないためAuははんだ中へAuSn4として晶出し、
はんだ接合へ悪影響を与える。

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