(15−6−5) 流動理論とひずみ勾配説


 以下主にCheng論文から

 Yang(2008)
  べき乗則流動機構
   indentation(圧痕)法で荷重と生じた応力勾配でウィスカ形成・成長が増加、Sn膜厚で減少。


 Tu&Li(2005)
  粒界流体流動モデル
    粒界流体流動が粒界拡散より速い。

  粒界拡散
   
  流体流動
   
  比は
   

  基材と被膜の界面が粘性層を形成する。これで極めて急速なウィスカ成長が説明できる。

K.N.Tu&J.C.M.Li 2005
  βSn上の自発的ウィスカ成長は表面近くの圧縮応力駆動クリープ現象。
  ウィスカは表面から成長し、酸化された表面が必要でと酸化物は保護的でなければならない
  粒界流体流動機構説を提案。


 Cheng Howard,Cheng,Vianco,Li(2011)
  界面流体流動interface fluid flow


  〔001〕のような結晶方位でヒロックが形成。十分大きくなると酸化物層を破る。

  拡散は十分な大きな質量輸送を補給しない。

  Sn原子は粒界に沿って下へ基材とSnの界面へ移動し、界面を経由してヒロックの根元に蓄積し粒全体を押し上げる。



  水平粒界は狭く界面より流動しにくく、Sn原子はSnと基体の界面を輸送することを好む。
  垂直粒界経由の下方への流動は搾り出し流動でモデル化。


 ひずみ勾配説

Sobiech



  ひずみ勾配がSn原子輸送の駆動力


Sun(2011)



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